端くれプログラマの備忘録 Python [Python] 複数のバージョンを共存させる (venv) 

[Python] 複数のバージョンを共存させる (venv) 

venv を使っても、Python 3.9 がインストールされている Linux マシンで Python 3.7 の環境を作ることは可能です。ただし、venv 自体は現在の Python バージョン(この場合は 3.9)に基づく仮想環境を作成するため、まずは Python 3.7 をインストールし、その後 venv を使って Python 3.7 環境を構築する必要があります。

以下は、venv を使って Python 3.7 環境を作成する手順です。

手順

1. Python 3.7 をインストール

Python 3.7 がまだインストールされていない場合は、インストールする必要があります。

sudo apt update
sudo apt install python3.7 python3.7-venv python3.7-dev

2. Python 3.7 を使って仮想環境を作成

Python 3.7 を使った仮想環境を作成するには、python3.7 -m venv コマンドを使用します。

# 仮想環境の作成
python3.7 -m venv my-python-3.7-env

3. 仮想環境の有効化

作成した仮想環境を有効化します。

# bash や zsh を使用している場合
source my-python-3.7-env/bin/activate

仮想環境を有効にすると、ターミナルのプロンプトに仮想環境名が表示され、Python コマンドは仮想環境内のものを使用するようになります。

4. pip でパッケージをインストール

仮想環境を有効化した状態で、pip を使って必要なパッケージをインストールします。

pip install <package-name>

5. 仮想環境の無効化

作業が終わったら仮想環境を無効化します。

deactivate

注意点

  • venv は作成した仮想環境に対して、元々の Python バージョン(この場合 Python 3.7)を使うため、venv を使っても問題なく Python 3.7 の環境を作成できます。
  • 必ず Python 3.7 がシステムにインストールされていることを確認し、その Python バージョンを指定して仮想環境を作成してください。

venv は Python に標準で付属しているため、追加のツールをインストールする必要がない点で便利です。