USB 3.0接続で内蔵ストレージから外付けストレージに数百GBのファイルをコピーする場合、ハードディスクドライブ (HDD) と ソリッドステートドライブ (SSD) の速度には以下のような違いがあります:
ハードディスクドライブ (HDD)
- 転送速度の目安
通常、USB 3.0接続の外付けHDDは 100~150 MB/s の転送速度が一般的です(ディスクの回転数が7200 RPMの場合)。 - ボトルネック要因
- 回転速度やシークタイムが影響するため、大きなファイル(例:数GB単位の動画)では比較的スムーズにコピーできますが、小さいファイルが多数ある場合は速度が低下します。
- 数百GBのコピー時間の目安
仮に転送速度が平均 120 MB/s とした場合、
コピー時間} = (ファイルサイズ (GB) x 1024) / 速度 (MB/s)
500GBのファイルなら約 70分 かかります。
ソリッドステートドライブ (SSD)
- 転送速度の目安
USB 3.0接続の外付けSSDは 400~500 MB/s の転送速度が一般的です。 - ボトルネック要因
- USB 3.0自体の理論最大速度(5 Gbps = 約625 MB/s)が上限となるため、SSDの性能をフルに活用するにはUSB 3.1 Gen 2(10 Gbps)やThunderboltが必要です。
- 大小さまざまなファイルでも速度がほぼ安定して速いです。
- 数百GBのコピー時間の目安
仮に転送速度が平均 450 MB/s とした場合、500GBのファイルなら約 19分 です。
HDD vs SSDの比較
特徴 | HDD | SSD |
---|---|---|
平均転送速度 | 100~150 MB/s | 400~500 MB/s |
小さなファイルの処理 | 遅い | 速い |
耐衝撃性 | 低い | 高い |
価格 | 容量あたり安価 | 容量あたり高価 |
コピー時間 (500GB) | 約70分 | 約19分 |
結論
- コスト重視:HDDは安価で大容量に向いていますが、コピー速度は遅めです。
- 速度重視:SSDは高速で安定した性能を発揮しますが、HDDよりも高価です。
数百GBを頻繁にコピーするなら、SSDが時間効率的に優れています。ただし、用途に応じてどちらを選ぶか検討してください。