apt-get
は、UbuntuやDebian系のLinuxディストリビューションで使用されるパッケージ管理コマンドラインツールです。ソフトウェアのインストール、アップデート、削除、検索などを簡単に行うことができます。
以下に基本的な使い方を説明します。
基本コマンド一覧
1. パッケージリストの更新
パッケージリストを最新の状態に更新します。
sudo apt-get update
- 用途: 新しいパッケージや更新されたパッケージの情報を取得します。
2. パッケージのアップグレード
すべてのパッケージを最新版にアップグレードします。
sudo apt-get upgrade
- 用途: システムを最新の状態に保つため。
- 注意: システムのコア部分には影響を与えないアップデートのみ行われます。
3. フルアップグレード
dist-upgrade
を使うと、必要に応じてシステムのパッケージ構成を変更しながらアップグレードします。
sudo apt-get dist-upgrade
- 用途: パッケージの依存関係が変更された場合に適用。
4. パッケージのインストール
新しいパッケージをインストールします。
sudo apt-get install <パッケージ名>
例:
sudo apt-get install curl
- 用途: 必要なソフトウェアやツールをインストール。
5. パッケージの削除
不要なパッケージを削除します。
sudo apt-get remove <パッケージ名>
例:
sudo apt-get remove curl
- 用途: パッケージを削除しますが、設定ファイルは残ります。
完全削除(設定ファイルも含めて削除)
sudo apt-get purge <パッケージ名>
6. 不要なパッケージを削除
インストール済みパッケージの依存関係がなくなった不要なパッケージを削除します。
sudo apt-get autoremove
7. キャッシュのクリーンアップ
ダウンロードされたインストールファイルを削除してディスク容量を確保します。
sudo apt-get clean
- 用途:
/var/cache/apt/archives/
のファイルを削除してディスクを整理。
8. パッケージの検索
特定のパッケージを検索します。
apt-cache search <キーワード>
例:
apt-cache search php
9. パッケージ情報の表示
パッケージの詳細情報を表示します。
apt-cache show <パッケージ名>
例:
apt-cache show curl
使用例まとめ
- パッケージを最新状態にする:
sudo apt-get update && sudo apt-get upgrade -y
- 特定のソフトウェアをインストール:
sudo apt-get install git
- 不要なファイルやパッケージを整理:
sudo apt-get autoremove && sudo apt-get clean
注意点
apt-get
は管理者権限が必要なので、ほとんどの操作でsudo
を付けます。- 現在は
apt
コマンドが推奨される場合もありますが、apt-get
は依然として広く使用されており、強力なツールです。