WSLのUbuntuにPHP 8.3をインストールするには、以下の手順を実行します。PHP 8.3は最新バージョンであるため、公式のリポジトリからではなく、特定のPPA(Personal Package Archive)を追加してインストールする必要があります。
手順 1: システムの更新
Ubuntuのパッケージリストを最新に更新します。
sudo apt update
sudo apt upgrade -y
手順 2: 必要なパッケージをインストール
以下のコマンドで、software-properties-common
をインストールします。このパッケージはPPAを管理するために必要です。
sudo apt install -y software-properties-common
手順 3: PHP公式リポジトリを追加
PHPの最新バージョンを提供する「Ondřej Surý」氏のPPAを追加します。
sudo add-apt-repository ppa:ondrej/php
このコマンドを実行すると、PPAが追加されます。
手順 4: PHP 8.3をインストール
以下のコマンドでPHP 8.3をインストールします。
sudo apt update
sudo apt install -y php8.3
手順 5: 必要な拡張モジュールをインストール
Laravelやその他のアプリケーションで使用する可能性のある拡張モジュールをインストールします。必要なモジュールはプロジェクトに応じて異なりますが、一般的なものを以下に示します。
sudo apt install -y php8.3-cli php8.3-fpm php8.3-mysql php8.3-xml php8.3-mbstring php8.3-curl php8.3-zip php8.3-bcmath php8.3-intl php8.3-soap
手順 6: PHPのバージョンを確認
インストールが正しく行われたか確認するため、以下のコマンドを実行します。
php -v
出力例:
PHP 8.3.x (cli) (built: ...)
Copyright (c) The PHP Group
手順 7: PHP-FPMの設定(必要に応じて)
もしNginxやApacheと連携してPHPを動かす場合、PHP-FPMのサービスを有効化します。
PHP-FPMの起動と有効化
sudo systemctl start php8.3-fpm
sudo systemctl enable php8.3-fpm
設定ファイルの確認
設定ファイルは通常、以下にあります:
/etc/php/8.3/fpm/php.ini
/etc/php/8.3/fpm/pool.d/www.conf
必要に応じて設定を編集してください。
補足: バージョンの切り替え
もし複数のPHPバージョンがインストールされている場合、update-alternatives
コマンドでデフォルトのPHPバージョンを切り替えることができます。
sudo update-alternatives --set php /usr/bin/php8.3
現在のバージョンを確認するには以下を使用します。
php -v
これでWSLのUbuntuにPHP 8.3がインストールされ、使用可能になりました。必要に応じて拡張モジュールや設定を追加してください!